一般財団法人環境イノベーション情報機構
キツネ・ウサギ用の罠について 動物の福祉の観点から行動規範を策定
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.11.08 【情報源】イギリス/2005.10.19 発表
キツネ・ウサギ用の罠の利用について、動物の福祉の観点を強調する新たな行動規範が発表された。この「キツネ・ウサギ管理における罠の利用に関する行動規範」は、イングランド及びウェールズで罠を利用する者の法的な義務を解説するもので、キツネやウサギによる家畜や作物の被害を最小限にするため、罠以外の手段に関する情報も盛り込まれている。
この行動規範は、10月19日に発表された、「罠に関する作業部会」による報告書を受けて策定された。報告書は、行動規範の推奨、罠の利用に関するさらなる調査の実施(動物の福祉への影響、デザインの改善など)、及び、罠の点検回数や罠からの動物除去などに関する法律の改正について勧告していた。
生物多様性担当のナイト大臣(政務次官)は、行動規範について、罠の利用方法の改善に向けた重要なステップとなると評価するとともに、今後も、駆除のために、より人道的で致死的でない手段を開発する作業を続けていく と述べた。【イギリス環境・食糧・地方】