一般財団法人環境イノベーション情報機構
夏休みに飛行機に乗る時は、カーボンオフセット!
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.08.12 【情報源】イギリス/2005.07.22 発表
イギリスのモーレイ大臣は、今年の夏、飛行機で旅行に出かける人々に、「カーボンオフセット(炭素の相殺)」を考えてみるよう呼びかけている。航空機からのCO2排出量は、気候変動の大きな要因となりつつあるが、カーボンオフセットは、旅行客が、CO2排出量を削減するような事業(自国または外国で実施される再生可能エネルギー事業など)に寄付を行うことで、航空機の利用に伴うCO2排出量を相殺しようというもの。
イギリスは、2005年のG8サミットにおいても、カーボンオフセットを実施し、また、2006年4月からは、中央省庁でも、出張などに際して、カーボンオフセットを実施する予定だ。
モーレイ大臣は、大西洋を往復するフライトでも、旅客一人当たり、最大2トンのCO2が排出されると指摘し、「全てが相殺できるわけではないが、旅行客の皆さんには、休暇を楽しむことに加え、相殺のためのスキームに寄付して、環境影響を減らすことができないか 考えていただきたい」と呼びかけている。カーボンオフセットの費用はそれほど高いものではなく、地中海へのフライトであれば、約5ポンド(1000円)で相殺できるという。
なお、カーボンオフセットのための仕組みは、クライメート・ケアやフューチャー・フォレストなど数社が用意している。【イギリス環境・食糧・地方事業省】