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環境ニュース[海外]

改正モントリオール議定書批准へ

地球環境 オゾン層】 【掲載日】2001.07.16 【情報源】ドイツ/2001.07.04 発表

 ドイツ政府は、7月4日、オゾン層保護のためのモントリオール議定書の改正議定書に批准することを決めた。1987年に成立した同議定書は、オゾン層を破壊するフロン等の範囲を規律している。改正により、生産・取引がいっそう制限されることとなる。
 同議定書の改正は、1999年12月に北京の締約国会議で決議された。同議定書によれば、先進国は、締約国以外の国々とのハイドロフルオロカーボンの取引をとりやめ、2004年までにはハイドロフルオロカーボンの生産を凍結しなければならない。途上国は、2005年までにハロンを50%削減し、2010年までにフロンを放棄し、2016年までにハイドロフルオロカーボンの生産を中止しなければならない。また、改正により、ブロモクロロメタンも議定書により規制されることとなった。
 EUにおいては、2000年10月の規則により、改正議定書が施行されている。
 先進国においては、フロンの生産は、1996年までに中止されており(EUでは1995年)、途上国においても昨年までにフロンの生産は凍結された。途上国におけるフロン生産中止を援助するために、多角的な基金が設けられ、2000年から2002年までに、先進国は4億7570万ドル(570億8400万円)を支出した。
 改正モントリオール議定書が国内法上効力を有するためには、なお連邦議会・連邦参議院の承認が必要である。同議定書が国際的に発効するには、20カ国以上の批准が必要である。【ドイツ連邦環境省】

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