一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年(最終版)・2004年(暫定版)の温室効果ガス排出量を公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.04.18 【情報源】イギリス/2005.03.31 発表
イギリス環境・食糧・地方省は、気候変動に関する持続可能な開発指標について、2003年(最終値)及び2004年(暫定値)のデータを公表した。これによると、温室効果ガス排出量(6種のガスの合計)は、1990年レベルと比較して、2003年は13.4%、2004年は12.6%少なかった。
また、CO2排出量は、1990年レベルと比較して、2003年は5.6%、2004年は4.2%少なかった。ただし、CO2排出量の推移を見ると、2002年から2003年にかけては2.2%、2003年から2004年にかけては約1.5%増加している。増加の主な要因は、2002年から2003年にかけては、発電用の石炭の使用量が増加したことと、大陸からの電力輸入量が減少したことにあるとされ、2003年から2004年にかけては、産業部門及び運輸部門からの排出増(推計)のためだとされた。
なお、長期的に見れば、イギリスは京都議定書目標(2008〜12年までに、温室効果ガスを1990年レベルから12.5%削減)の達成途上にある。2010年には、温室効果ガス排出量は、1990年レベルから約20%減少し、CO2排出量も約13%減少すると見込まれている。
モーレイ環境大臣は、CO2排出量が増加してしまったことは遺憾だと述べ、京都議定書の上を行くイギリス政府の削減目標(2010年までに、CO2排出量を1990年レベルから20%削減)を目指して、取り組んでいく決意を語った。【イギリス環境・食糧・地方事業省】