一般財団法人環境イノベーション情報機構
化学物質排出状況調査の成果 欧州の法制ネットワークの必要性を示唆
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.12.10 【情報源】フランス/2001.11.29 発表
2001年9月12日と13日、ウイーンにおいて開催された第2回化学物質法制欧州ネットワーク(Chemical Legislation European Enforcement Network; CLEEN)会議に、フランス環境国土整備大臣が出席した。CLEENネットワークの実施計画の中心に据えられたカドミウムやオゾン層破壊物質(SAO)に関する調査結果が公表され、化学物質に関する欧州法の共同実施的アプローチが重要であることが明らかになった。
調査サンプルの7つに1つには過剰なカドニウムが含まれていた。また、冷凍施設の半分は、大気中に相当量のオゾン層破壊物質を排出していることも分かった。調査は今後も欧州において継続される。フランス国内では、DRIREと STIIC により6地方70箇所で調査が行われた。検査結果が出ており発表される予定である。
CLEENは、化学物質に関する複数の規則・指令を整合的に運用する目的で創設された。上記の活動以外に、危険物質の販売・使用規制に関する指令(76/769/CEE)、及びオゾン層破壊物質に関する規則(2037/2000) などについて、当面の措置が関係者により決定した。今後、危険物質のランク付けや分類に関する法律の運用について、≪ECLIPS≫という新プロジェクトもスタートする。
次回のCLEEN会議は2002年9月、デンマークのコペンハーゲンで開催される。【フランス環境・国土整備省】