一般財団法人環境イノベーション情報機構
テロ事件後の環境モニタリングを継続
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2001.10.03 【情報源】アメリカ/2001.09.21 発表
9月21日、ホイットマンEPA長官は、ワールド・トレード・センター等でのテロ事件後、継続して行っている、ニューヨーク市の飲料水についてのモニタリング結果を公表。これによると、市民が、アスベスト、放射線、水銀および他の金属、農薬、PCB(ポリ塩化ビフェニル)そしてバクテリアなどの危険な汚染物質にさらされていないことを確認できたと発表した。水質については、マンハッタンの水道本管から13の飲料水サンプルを採取し、アスベスト、農薬およびPCBについての分析に加え、金属(水銀を含む)、放射能に関する検査も行った。これらの汚染物質は、いずれもEPAの飲料水基準を超えていなかった。
また、大気質については、現在までのところ、EPAは、事件現場およびその周辺、そしてマンハッタン、ならびに風下にあたるニュージャージーから、97の大気サンプルを採取した。現場およびその近くから採取された7つのサンプルのみがEPAの懸念するレベルをわずかに超えていた。アクセス制限が行われている地域で救助作業を行っている人々は、全員、適切な安全装置が支給されている。
EPAは、ダストについても、101のサンプルを採取した。分析した結果、37サンプルがわずかに1%を超えたアスベストを含んでいた。
モニタリングおよび瓦礫の除去作業は、ペンタゴンにおいても続けられている。現在までのところ、EPAは合計140のサンプルを採取した。分析結果によれば、現場で救助作業にあたっている人々は、有害物質にさらされていない。【EPA】