一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA 同時多発テロ事件後の環境モニタリング結果を公表
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2001.09.28 【情報源】アメリカ/2001.09.18 発表
EPAのホイットマン長官は、9月11日の同時多発テロ事件で被害を受けた、世界貿易センターおよびペンタゴン(国防総省)周辺で行った、大気および飲用水のモニタリング調査の結果を説明した。また同長官は、連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency(FEMA))より8300万ドル(99億6000万円)の資金提供を受けたことも公表した。EPAは事件発生後、連邦政府機関や州、地方公共団体と共同して、有害物質の浄化に関する専門家の派遣や、大気および水質(飲用水源、表流水)のモニタリング、サンプリングに当たってきた。
世界貿易センター、ウォール・ストリート地区およびブルックリン地区では、現在のところ、アスベストや鉛、揮発性有機化合物については、ほぼ全てのサンプルで、検出されていないか、あるいは基準よりも低いレベルとなっている。マンハッタン南部についても、ほとんどのサンプルで、EPAが定めた基準値(1パーセント)を下回ったが、この基準値を超えた箇所については、吸引装置を使って除去を行った。飲用水については、サンプリング調査を行ったいずれの箇所でも、アスベスト基準値を下回った。
また、ヴァージニア州アーリントンにあるペンタゴンでも、衝突が起こったサイト、およびその周辺地域では、アスベストはいずれも検出されなかったか、あるいはEPAの基準値を下回った。【EPA】