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環境ニュース[海外]

世界初の廃棄物排出量取引スキーム 2005年4月から実施へ

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2005.01.17 【情報源】イギリス/2004.12.22 発表

 イギリス政府は12月22日、市町村などの廃棄物処理当局間で行われる「廃棄物排出枠取引スキーム」が、議会の承認を得て、来春より開始されることを発表した。排出量取引は、これまで、大気分野などで導入され、成功しているが、廃棄物分野での取引スキームは世界で初めてとなる。2005年4月から実施される同スキームにより、台所ゴミや庭木の剪定くずといった生分解性廃棄物コンポスト化など、持続可能な廃棄物管理が進むと期待されている。
 廃棄物排出枠取引スキームは、EU埋立指令の埋立抑制目標を達成するため、埋立処分される生分解性廃棄物の量を削減することを目的としている。同指令によれば、イギリスは、2010年までに、埋立処分される生分解性廃棄物の量を1995年レベルの75%まで、2013年までに50%まで、2020年までに35%まで削減しなければならない。
 このスキームの下、各廃棄物処理当局は、埋立処分できる生分解廃棄物の量を定める「排出枠(アラウアンス)」を割り当てられる。リサイクルコンポスト化を進め、生分解性廃棄物の量を削減できた当局は、余った排出枠を売ることができ、一方で、排出枠を超過した当局は、他の当局から排出枠を購入するなど、互いに取引ができる。また、使用しなかった排出枠を貯蓄(バンク)したり、将来の排出枠を前借(ボロー)することもできる。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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