一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州議会 電池回収・リサイクル指令案を修正・採決
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2004.05.10 【情報源】EU/2004.04.20 発表
欧州議会は、4月20日、第一読会において、電池及び蓄電池に関する新指令案の採決を行った。指令案は、欧州委員会が2003年11月に提案していたもので、EU各国における使用済み電池の回収・リサイクル制度の構築に向け、EU規模での枠組みを創設する。欧州議会は、同指令の採決に当たって、87件の修正を付した。しかし、欧州委員会は、消費者用小型電池(ポータブル電池)について別の回収目標を設定する修正、及び鉛とカドミウムの使用を禁止する修正については、特に受け入れがたいとしている。拡大影響評価において、環境・経済・社会の観点から、欧州委員会の原案が最も持続可能なものであるとされたことを踏まえ、欧州委員会は、これらの修正案は、同評価の裏づけを得たものではないと主張している。
今後、欧州委員会は、受容できる修正を受け入れ、そうでない修正を拒否した上で修正提案を行う。閣僚理事会は、提案された指令案に公式の意見を付す。欧州議会と閣僚理事会が合意に達し、指令が公式に採択されると、共同決定手続きは終了する。指令は、官報掲載の日より効力を生じ、加盟国は18ヶ月以内に国内法制化しなければならない。【欧州委員会環境総局】・【欧州議会】
(下記アドレス:欧州委員会プレスリリース)