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環境ニュース[海外]

交雑、農地への残留など遺伝子組換作物関連の研究成果を公表

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2003.10.29 【情報源】イギリス/2003.10.13 発表

 イギリス環境・食糧・地方事業省が助成した、遺伝子組換作物研究に関する4つの報告書がWEB上で公表された。各報告書のポイントは以下のとおり。
(1)広範囲における、ナタネ遺伝子流出量の測定:花粉によって運ばれる遺伝子が長距離を移動することは稀で、農地を分離することで交雑率を0.1%以下とすることは可能。しかし、農地を分離しても交雑を100%防ぐことはできない(中には26kmという距離を移動した遺伝子もある)。交雑はハチなどの昆虫によるところが大きい。
(2)自生したナタネが、後に栽培されるナタネと混合する可能性:自生したナタネが種をつける前に破棄するなど適切に管理すれば、後に栽培する作物との混合率を、5年程度で1%まで下げることができる。適切に管理されなければ、16年経っても、混合率が1%以下に下がることはない。
(3)GM作物から、近くの非GM作物への遺伝子流出のモニタリング(トウモロコシ):交雑を防ぐために、飼料用トウモロコシとスィートコーンについて、それぞれ80m、200mの間隔をあけるよう勧告する。
(4)除草剤殺虫剤の管理が農地の食物連鎖に与える影響をモデル化:作物管理が田園の鳥類に及ぼす影響に関する情報をレビューしたもの。
鳥類の食料源の変化が、鳥類自身にどのような変化をもたらすか予測する手法を開発した。
【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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