一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境・気候変動省、廃棄物埋立地からのメタン排出規制案を発表
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2024.07.18 【情報源】カナダ/2024.06.28 発表
カナダ環境・気候変動省は、廃棄物埋立地からのメタン排出削減のための規則案を発表した。メタンは100年間にCO2の28倍の温室効果をもたらすため、その排出削減は気候変動対策として成果を得やすく費用効果が高い。埋立地からのメタン排出は、カナダのメタン総排出量の17%、温室効果ガス総排出量の3%を占めている。
規則案は、自治体の廃棄物(生活系・事業系ごみ)を受け入れている全国の公有・民有の埋立地に対し、メタン排出の管理とガス回収システムの最大限の活用を義務付ける。
特に、規制値を上回るメタンを発生させていると考えられる対象埋立地の所有者・経営者は、埋立地地表メタンの濃度上限の順守・モニタリング、ベントの制限、漏出の探知・修繕が義務となる。
カナダコミュニティ形成基金が毎年24億ドルを支出し、州・準州や地域は必要なインフラ整備を行う。
規則実施により、埋立地からのメタン排出は、2030年までに2019年比で半減すると考えられる。
【カナダ環境・気候変動省】