一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA パーフルオロオクタン酸の初期的リスクアセスメントを公表
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.04.23 【情報源】アメリカ/2003.04.14 発表
EPAは、4月14日、パーフルオロオクタン酸(PFOA)の初期的アセスメントを公表した。PFOAは、様々な工業製品や商品に使われているフロロポリマーを製造する際に、補助剤として利用されている。また、PFOAは、「telomers」と呼ばれる小さなポリマー(消火剤や耐油性のカーペットなどに含まれる)が分解して生じることもある。EPAが最近評価した試験研究によれば、PFOAは発達上の問題や他の健康影響を引き起こすおそれがあるとされる。また、既存のデータによれば、一般的なアメリカ人でも、非常に低レベルのPFOAに曝露するおそれがあるとされる。このため、EPAでは、今後さらに情報を集め、より包括的なリスクアセスメントを実施することとしている。その後、EPAは、パブリックコメントを追加的に募集し、今年後半には、EPAの科学審査会によるレビューを求める予定である。
なお、PFOAの製造事業者や利用者、telomersの製造事業者らは、自主的な生産管理対策を開始しており、こうした取組みはEPAに提出された通知文書(公表済み)にも記載されている。例えば、3M社は、PFOAの製造を再開しないこととしており、従業員の健康モニタリングや地下水、表流水、その他の環境媒体の監視を継続し、EPAに報告することとしている。【EPA】