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環境ニュース[海外]

イギリス産業界 気候変動協定の下、目標値の3倍以上のCO2排出抑制を達成

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.04.15 【情報源】イギリス/2003.04.07 発表

 イギリスの環境・食糧・地方事業省は、産業界が、昨年、気候変動協定(Climate Change Agreements: CCAs)の目標値の約3倍以上に当たる、CO2 1350万トンの排出を抑制したことを明らかにした。
 気候変動協定は、各産業セクターごとの10年間の排出削減目標(あるいはエネルギー効率化目標等)を規定するもので、2000年に政府と各産業セクターとの間で締結された。鉄鋼業、アルミニウム、セメント、化学工業、製紙業など44セクターが対象となっており、約5000社(約12,000施設)をカバーしている。政府は、エネルギー集約型産業の企業に対し、気候変動税を80%カットする代わりに、気候変動協定を締結することに合意している。なお、この協定に参加する企業は、イギリスの排出量取引スキームに参加することができる。
 今回、明らかになった主な成果は、以下のとおりである。
基準年(2000年)の排出推定値と比べ、気候変動協定は、全体で1350万トンのCO2排出抑制につながった。
気候変動協定の対象となった12000施設のうち、88%に当たる、10500施設が目標を達成し、気候変動税の減税措置の更新を受けた。
−データを提出しなかった、あるいは、脱退した、目標を達成できなかったという施設は12%に及び、同税の減税措置の更新を受けられなかった。
気候変動協定に参加した企業によって、CO2 58万トン分の排出権が買われ、目標達成に利用された。
 なお、今回の成果は、大部分が鉄鋼業によるものである。鉄鋼業について見ると、1997年と比べ、2002年のCO2排出量は950万トンも減少したが、これは主に、エネルギー効率化及び厳しい経営状況を反映した生産量の減少によるものだという。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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