EU理事会、循環経済を目指し、電池回収等に関する新規則を採択

【ごみ･リサイクル リサイクル】 【掲載日】2023.07.26 【情報源】EU／2023.07.10 発表

EU理事会は、電池に関する新規則の採択を発表した。規則は全種類の電池を対象とし、電池の全ライフサイクルに適用される。主な内容は次の通りである。
・製造者に対し、携帯型の廃電池の回収目標を義務付ける（2027年末までに63％、2030年末までに73％）。eスクーター等軽輸送手段用は、2028年末までに51％、2031年末までに61％とする。
・廃電池からのリチウムの回収目標を、2027年末までに50％、2031年末までに80％とするが、市場・技術・需給状況の変化により改正もある。
・産業用・自動車用・SLI電池のリサイクル材料の最低含有率をコバルト16％、鉛85％、リチウム6％、ニッケル6％とし、証明書の添付を義務付ける。
・リサイクル効率目標については、2025年末までに、ニッケル・カドミウム電池は80％、他の電池は50％とする。
・家電製品中の携帯型電池は、2027年までに最終消費者が取外し・交換できるものにする。軽輸送手段用は、専門業者による交換が可能なものとする。
規則は公布後20日で発効する。
【EU理事会】