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環境ニュース[海外]

EU、2010年の温室効果ガス排出量暫定値を公表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.10.24 【情報源】EU/2011.10.07 発表

 欧州環境庁は、EU域内における2010年の温室効果ガス排出量暫定値や今後の傾向を公表した。これは、「EUにおける温室効果ガス2010年暫定値」、「京都議定書と2020年目標に向けた進展状況」、「1990〜2008年の傾向分析」に関する3つの報告書の結果であり、2010年の温室効果ガス排出量は、前年比で2.4%増加していることが示された。増加の主要因は、景気回復(2009年の排出量は前年比7%減)と分析されており、欧州連合は、京都議定書目標達成に向かい、引き続き順調に歩んでいるとしている。主な概要は次の通り。
●2010年の温室効果ガス排出量暫定値は、2009年比2.4%増(誤差±0.3%)。多数の国における景気回復と寒い冬が要因。一方で、石炭から天然ガスへの利用の転換や再生可能エネルギー源によるエネルギー生産の成長の促進により、増加量は抑えられている。
●EU15ヶ国では基準年比10.7%減であり、京都議定書における目標値8%減を大幅に達成中である。オーストリア、イタリア、ルクセンブルクは目標値を達成しておらず、削減対策か京都メカニズムの利用強化を通じて目標達成が求められる。
●EU加盟国ではないものの京都議定書目標に賛同する欧州環境庁加盟国は、リヒテンシュタインとスイスを除いて、2009年末までの時点で計画通りに取り組みを進めている。
●交通部門や家庭部門などEU排出量取引制度対象外の部門における対策は、2009年に策定されたEU気候変動エネルギー政策パッケージで定められた2020年に向けた国家目標が特に重要となる。
●欧州環境庁の傾向分析結果では、過去20年間における温室効果ガス排出量の増加は経済成長の影響を強く受けており、また、EUが実施する対策は、排出量の削減に有効な影響を与えていることが示されている。
【欧州環境庁】

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