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環境ニュース[海外]

中国、今後も石炭依存は継続、ただし石炭でクリーン技術を推進

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2010.09.30 【情報源】中国/2010.09.19 発表

 中国科学院(CAS)は、今後40〜50年、経済成長のため中国の石炭依存は続くものの、石炭のクリーン技術の開発および再生可能エネルギーの推進によって、環境負荷の低減を図る、との見解を明らかにした。
 現在、中国は急速な経済発展に伴い、国内エネルギー需要の約70%以上を石炭に依存しているため、石炭は年間30億トン以上を消費。現在8%のGDP年間成長率を2015年まで維持すると仮定すると、その量は42億トンに達する。また、二酸化硫黄排出量の約70%は石炭燃焼に由来し、非効率的な石炭燃焼による大気汚染が問題化している。
 対策として、石炭のガス化及びその多重生産エネルギーシステムによる、効率的で低排出の技術導入を推進するという。同時に、風力・太陽光等の再生可能エネルギー事業に今後10年間で5兆元を投資し、2020年までに再生可能エネルギーを、全エネルギー量の少なくとも15%の割合まで増やす計画という。
 中国政府は、2020年までに、GDPあたりの二酸化炭素排出量を2005年比で40〜45%削減することを明言しており、今後エネルギー産業を焦点として、技術の研究開発へ力を入れていく、としている。【中国科学院(CAS)】

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