一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU・RoHS指令により 7月1日から電気・電子機器への鉛、水銀等の使用が禁止に
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2006.07.11 【情報源】EU/2006.06.30 発表
RoHS指令(電気・電子機器における特定有害物質の使用制限に関する指令)に基づき、7月1日から、EU市場に流通する幅広い電気・電子機器について、ヒトの健康及び環境に危険を及ぼす可能性のある特定有害物質を含有することが禁止される。電気・電子機器をリサイクルする場合に労働者の健康に直接的なリスクを与える可能性があることや、こうした廃棄物が焼却又は処分場に埋め立てられた場合に環境中に放出される可能性があることから、4種類の重金属(鉛、カドミウム、水銀および六価クロム)及び2種類の臭素系難燃剤(PBB、PBDE)が禁止される。
これらの廃棄物は、欧州において急速に増大している。2003年1月に本指令が制定されて以来、生産者は特定有害物質の禁止に向けて3年にわたり準備をしてきた。このEUの取り組みは第三国の政府にも受け入れられており、電気・電子機器の大規模生産国である中国では、来年、同様の法令が導入される。【欧州委員会環境総局】