一般財団法人環境イノベーション情報機構
全国廃棄物会議を開催
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2001.09.19 【情報源】フランス/2001.09.03 発表
9月11日、ラボールにおいて第6回全国廃棄物会議が開催され、出席した環境国土整備省のイヴコッシェ大臣はリサイクルの現状や今後の課題等について演説した。同氏は、ドミニク・ヴォアネ前大臣による廃棄物削減策を評価。現在、国民の85%以上がリサイクル組織である「エコ・アンバラージュ」又は「ADELPHE」との契約の下で生活しており、家庭ごみのリサイクル率も45%に達しているという。また、焼却場のモニタリングの強化等により、焼却場からのダイオキシンも3年間で60%削減された。
一方、大臣は、今後の課題として、業種別に、使用別乾電池や蓄電池、自動車分野の使用済みタイヤ、廃棄車両、チラシ、電気電子ゴミ、土木建設ゴミ、PCBを含むゴミ、使用済み農業シートや農産物梱包、繊維ゴミなどに触れ、未解決分野のすべての問題を検討すると述べた。
そして、ゴミ問題の根本的な解決策として「上流」での対策が必要だとの認識を示し、エコ・コンセプション(設計段階での環境配慮)やラベリングといった手法に期待を示した。さらに、エネルギーの節約や温室効果対策としてバイオガスシステムの発展にも期待を寄せた。【フランス環境・国土整備省】