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環境ニュース[海外]

欧州委員会 生物多様性の喪失阻止のための行動について ネット協議開始

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2006.01.04 【情報源】EU/2005.12.12 発表

 欧州委員会は、2010年までに生物多様性の喪失を食い止め、また、長期的に生物多様性を回復するためにEUが採用できる措置について、8週間のインターネット協議を開始した。
 EUは1998年に生物多様性戦略を採択し、2001年には生物多様性行動計画を採択しているが、依然として生物多様性は減少し続けており、さらなる行動が求められているところである。2004年には、アイルランドのマラハイドで開催された会議において、2010年目標の達成に向けた優先課題について幅広い合意が得られた。今回の協議は、この「マラハイド・メッセージ」への対応として、欧州委員会が準備しているコミュニケーションペーパーをまとめる際に考慮される。
 協議文書では、優先度の高いサイト及び種の保護、保護区以外の田園地域(カントリーサイド)及び海洋環境における生物多様性の回復、国土開発を生物多様性に調和させること、生物多様性気候変動への適応支援、外来侵入種の影響の削減、政策決定に生物多様性を組み込んでいくこと等、いくつもの重要な取組みが示されている。また、EUと他の国々との関係については、経済開発協力を通した生物多様性支援の強化、国際貿易による影響への対策、生物多様性に関する国際的なガバナンスの強化などが盛り込まれている。実施については、実施のための組織的な枠組み、公衆の意識啓発・公衆参加、パートナーシップづくり、評価やモニタリング等の取組みが示されている。【欧州委員会環境総局】

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