一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 海水浴場等の水質は良好
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2008.11.26 【情報源】イギリス/2008.11.13 発表
イングランドで環境庁による水質検査を受けた414カ所の水浴場(海水浴場、湖水浴場等)のうち、約96%(398ヶ所)がEUの水浴場指令の水質基準を満たし、65.7%(272ヶ所)がより厳しいガイドライン基準を満たしていたことが分かった。近年、イングランドの水浴場の水質は改善傾向にあり、EU指令に基づく基準の合格率も1998年には89.9%だったのが、2006年には99.5%に改善されている。7月から9月にかけての多雨が農地や市街地からの汚染物質の流出を招き、一時的な水質悪化につながった。基準に満たなかった16水浴場の10ヶ所は、夏の記録的な豪雨を経験した南西部である。
なお、EU水浴場指令は2006年3月に改定されたが、2015年までは移行期間で、より厳しい基準に基づくモニタリングの開始は2012年以降の予定。
環境・食糧・農村地域省では、水質汚染対策として、農業従事者対象のプログラム等を通して農地関連の汚染の軽減に努めており、また、非特定汚染源についても、持続可能な排水システムの奨励、下水道の接続ミスの修理、排水システムの誤った利用の規制等の対策を講じている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】