一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA プレジャーボートや商業船からの排水規制を提案
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2008.06.26 【情報源】アメリカ/2008.06.16 発表
EPAは、プレジャーボートや商業船からの排水について、水質浄化法に基づく許可制度を導入するよう提案した。過去35年間にわたって同法の適用を除外されていた船舶所有者は、裁判所の判決(現在控訴中)により、2008年9月30日以降、許可が必要となる。
全長79フィート以上のプレジャーボート及び商業船については、船舶一般許可(VGP)の取得が求められる。バラスト水を運搬する船舶には、沿岸警備隊のバラスト水管理・交換基準等が適用され、その他の排水(デッキからの流出水、ビルジ水、その他の汚水)については、VGPで技術や水質に関する上限値が示される。また、VGPでは、記録や報告、検査、モニタリングに関する事項も規定される。
一方、79フィート未満の船舶については、より簡易な規制として、管理に関するベストプラクティス(最善慣行)の遵守が求められることとなる。
EPAの推計によると、新たな規制の対象となるのは、商業船約9万1000隻、プレジャーボート約1300万隻と見込まれている。【EPA】