一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ連邦政府 鉱山からの汚染削減へ新たな規制策
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2001.08.13 【情報源】カナダ/2001.07.31 発表
カナダ連邦政府は31日、鉄鉱石などを採掘する鉱山からの廃水を防ぐため、全国すべての鉱山を対象にした新しい規制策を検討中であることを明らかにした。この規制案は、連邦漁業法(Fisheries Act)に基づくもので、「鉄鉱廃水規制(Metal Mining Effluent Regulations)」と呼ばれ、鉄鉱石やシアン化物採掘時の廃水に上限を設け、河川等への汚染を防ごうとするもの。廃水規制だけでなく、魚の生息状況調査など環境影響のモニタリングも含まれる。
カナダには93の鉱山・採掘地があり、年間110億カナダドル(約8800億円)および33000人の雇用を産み出している。
アンダーソン環境大臣は声明の中で、「採掘会社、先住民族、環境団体、そして政府が一体となって魚や水産資源の保護に取り組む」と述べ、1977年制定の旧規制などに取って代わる今回の新規制に期待を表明した。
なお、この新規制案は2002年初めに施行される予定だが、60日間に渡り一般からの意見をインターネットで受け付ける予定。【カナダ連邦環境省】