一般財団法人環境イノベーション情報機構
カーエアコンからのフロン回収量15年度は約638トン 推定回収率23%
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2004.12.27 【情報源】環境省/2004.12.24 発表
経済産業省と環境省は平成16年12月24日、フロン回収破壊法に基づき、15年度に使用済み自動車のカーエアコンから回収されたフロン類の量をまとめ公表した。フロン回収破壊法に基づくカーエアコンからのフロン回収は14年10月から実施されている。
15年度の集計で、回収されたカーエアコンは約170万台で回収フロン類の総計は約638トン。うちCFC(クロロフルオロカーボン)は約415トン、HFC(ハイドロフルオロカーボン)は約223トン。
また回収量のうち、破壊処理のために自動車製造業者に引き渡された量は約420トン、再利用量は約170トン、15年度末時点でフロン類回収業者が保管していた量が約183トンとされている。
15年度に廃車となった自動車が約400万台と推測されることを考えると回収率は約42%だが、カーエアコン1台に当初含まれていたフロン量を約700グラムと考えると、回収量は廃車に存在していたフロン類の約23%に過ぎず、破壊処理も15%しか実施されていないことになる。
なお平成17年1月1日からカーエアコンからのフロン回収は自動車リサイクル法の枠組みの中で実施されることになるが、経済産業省・環境省としては、今後も自治体・関連業界と連携の上、自動車リサイクル法への円滑な移行や回収促進に向けて取組みを進めていきたいとしている。【環境省】