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環境ニュース[国内]

いわき市石炭ガス化複合発電実証試験研究設備の環境アセス準備書に対し環境大臣意見を送付

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2004.04.26 【情報源】環境省/2004.04.23 発表

 環境省は、福島県いわき市に計画されている、石炭ガス化複合発電実証試験研究設備設置事業の環境影響評価準備書についての環境大臣意見をまとめ、平成16年4月23日付けで経済産業大臣に送付した。
 石炭ガス化複合発電は石炭をガス化してガスタービンで発電し、その排ガスで蒸気をつくって蒸気タービンでも発電を行うシステム。燃料を2段階で利用するため熱効率のよい発電方法と期待されている。
 いわき市の実証試験研究設備は平成19年9月から31か月間稼働する予定で出力25万kW、石炭年約50万トンを使用する予定。
 今回の環境大臣意見は、事業が実施される常磐共同火力(株)勿来発電所内でチョウゲンボウが営巣し、ハヤブサが既設設備を利用して採餌行動を行っていること、設備の稼働に伴いスラグが1日当たり約200トン発生すること、実証試験研究終了後も継続して運転される可能性があること−−を踏まえ、 (1) 生態系の上位種であるチョウゲンボウやハヤブサへの工事中の影響について予測、評価すること、(2)施設の稼働に伴い発生するスラグは全量有効利用を図ること、(3)実証試験研究終了後も引き続き運転が継続する場合には、試験研究結果を踏まえ、その時点で適切な環境保全対策を講じること−−などを指摘した。
 なお事業者である(株)クリーンコールパワー研究所に対しては、経済産業大臣から、環境大臣意見も踏まえた意見が述べられることとなる。【環境省】

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