第３次「下水道技術五箇年計画」案への意見募集開始

【水･土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2004.03.17 【情報源】国土交通省／2004.03.16 発表

　国土交通省は平成１６年３月１６日、第３次「下水道技術五箇年計画」案を公表し、この案について１６年３月２９日まで意見募集を行うことにした。
　「下水道技術五箇年計画」は産官学の下水道技術研究者が技術開発課題についての認識を共有化し、効率的な技術研究開発ができるように策定されているもの。
　今回の計画案は「国土交通省技術基本計画」の５つの目標「安全」、「環境」、「生活コストの安い暮らし」、「活力ある社会」、「誰もが参加できる社会」を下水道技術開発上においても主要課題として設定し、これに加え社会資本整備審議会下水道・流域管理小委員会が１５年にまとめた「今後の下水道の整備と管理及び流域管理のあり方はいかにあるべきか」の政策転換の４つの視点「流域内下水道関係者の協力」、「施設の効率的な整備と管理」、「下水汚泥や未利用エネルギーなど、下水道の持つ潜在能力の活用」、「水処理分野の国際化に向けた官民の対応」も加味して、具体的な下水道技術開発課題を抽出している。
　このうち「環境」という主要課題に関しては（１）流域管理による健全な水循環・良好な水環境の創出、（２）流域の水質保全、（３）下水道資源管理、（４）都市再生への対応、（５）地球環境保全−−の５つの中課題が設定され、それぞれの中課題について具体的な技術開発項目があげ、開発の方向性が示されている。
このほか個々の下水道技術開発推進のために必要な施策についてもまとめられている。【国土交通省】