一般財団法人環境イノベーション情報機構
カルタヘナ議定書第1回締約国会議がマレーシアで開催へ
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.02.20 【情報源】環境省/2004.02.20 発表
2004年2月23日から27日にかけて、マレーシアのクアラルンプールでカルタヘナ議定書第1回締約国会議が開催されることになった。カルタヘナ議定書は遺伝子組換え生物の貿易による生物多様性保全への悪影響を防止するため、遺伝子組換え生物の取扱いについての国際的な枠組みを規定した議定書。
2000年1月に採択され、2003年9月11日に発効。2004年2月16日現在では86か国とECが同議定書を批准しているが、遺伝子組換え生物の主要生産国であるアメリカ、アルゼンチン、カナダは批准していない。
今回の第1回締約国会議では(1)輸入締約国の意思決定を容易にするための手続・制度、(2)バイオセーフティに関する情報交換センター(Biosafety Clearing-House:BCH)の活動内容、(3)遺伝子組換え生物の取扱い、輸送、包装、表示の詳細要件、(4)議定書の遵守促進と不履行事案対処のための手続き、(5)遺伝子組換え生物の国境を越える移動から生ずる損害についての責任・救済に関する国際的な規則・手続−−などが議題になる予定。
なお日本は2003年11月21日に同議定書を批准。議定書の規定により、その90日後の2004年2月19日に、日本についての議定書の効力がちょうど発効したところで、環境省も議定書や法に関する情報提供のためのWEBサイト「日本のバイオセーフティクリアリングハウス(J−BCH)も新たに開設したばかりだ。【環境省】