１５農薬の容器・包装の誤表示を指摘　メーカーに回収を指導

【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.07.23 【情報源】農林水産省／2003.07.23 発表

　農林水産省は平成１５年７月２３日、日本で製造・販売されている農薬のうち、容器や包装の表示が誤っている１５農薬をリストアップし、農薬名、農薬登録を行った会社名、具体的な誤表示の内容などを公表した。
　誤表示の内容としては水質汚濁に関する農薬登録保留基準値を達成するため、総使用回数が変更されたのに、表示を変更していなかったなどのケースがある。
　なお同省ではリストにあがった農薬の製造メーカーに対し、（１）製造者の責任で流通段階の農薬の回収を行うこと、（２）販売した農家に誤表示を連絡すること、（３）農家に対する相談窓口を設置すること−−の３点を指導した。
　またこれらの農薬の販売者に対しても、誤表示があった農薬の販売停止を要請したほか、都道府県に対し（１）農家が誤表示された方法で使用しないよう指導すること、（２）誤表示に基づいた農薬使用がされた作物があることが判明した場合に農産物の安全確保対策を講じること−−を要請した。
　今回の誤表示農薬の公表は中間的なもの。同省では誤表示された農薬が新たに判明した場合、追って公表を行うとしている。【農林水産省】