飼料中への遺伝子組換え体とうもろこし「スターリンク」混入、低下傾向続く

【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.06.12 【情報源】農林水産省／2003.06.11 発表

　農林水産省は独立行政法人肥飼料検査所で実施している、遺伝子組換え体とうもろこし「スターリンク」の飼料用とうもろこし中の混入モニタリング検査について、平成１４年度下半期までの結果をまとめ公表した。
　遺伝子組換え体とうもろこし「スターリンク」は米国で飼料用として安全性が確認されているが食品としての安全性は未確認。米国内で食品への混入が確認されたのに続き、日本国内でも食品から検出されたと消費者団体から指摘されたことを受け、飼料中のスターリンク混入についても、肥飼料検査所が１２年４月からモニタリング検査を開始。１２年４月の検査開始から平成１４年度上期までの結果については１４年１２月に公表されている。
　なお今回公表された１４年度下半期の検査結果では、米国から輸出される飼料用とうもろこしのうち、スターリンクの陽性率（全検体数中にスターリンクの陽性反応があった検体の割合）は７．２％、混入率（陽性検体中に含まれているスターリンクの割合）は０．１５％。
　検査が開始された１２年度上半期のデータでは陽性率６７％、混入率０．５％であったことと比べると、１２年１２月の日米合意により、スターリンク混入についての輸出前検査が実施されていることや、１３年以降米国内でのスターリンクの作付けがされていないことを反映して、陽性率・混入率とも低下傾向が続いていることがわかった。【農林水産省】