一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)上ノ国風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2025.06.30 【情報源】環境省/2025.06.27 発表
環境省は、「(仮称)上ノ国風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」(上ノ国風力開発株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、北海道檜山郡上ノ国町、檜山郡厚沢部町において、最大で出力 142,800kW (単機出力 4,200kW×最大34基)の風力発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
[1]想定区域及びその周辺には、河川等の取水地点、水源かん養保安林が存在し、重要な水生動物が生息している可能性があるため、土砂及び濁水の流出等による影響について適切に調査、予測及び評価を行い、水環境及び水生動物への影響を回避又は極力低減すること
[2]想定区域及びその周辺には、クマタカ等の生息やノスリ等の猛禽類の渡り経路に加え、渡り鳥の渡来地として指定されている天の川鳥獣保護区が存在するため、専門家等からの助言を踏まえ、適切に調査、予測及び評価を行い、鳥類等への影響を回避又は極力低減すること
[3]想定区域及びその周辺には、植生自然度が高いとされたヒノキアスナロ群落(IV)、チシマザサーブナ群集(IV)等の植生が存在しているほか、水源かん養保安林、干害防備保安林等が存在するため、自然度の高い植生等が存在する区域を明らかにした上で、適切に予測及び評価を行い、自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること
等を求めている。
【環境省】