一般財団法人環境イノベーション情報機構
知多火力発電所7,8号機建設計画に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2025.06.02 【情報源】環境省/2025.05.30 発表
環境省は、「知多火力発電所7,8号機建設計画 環境影響評価準備書」(株式会社JERA)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、愛知県知多市の既存の火力発電所において、既設の1〜5号機(合計出力311.2万kW)を廃止し、新たに7号機及び8号機(合計出力131.98万kW)(65.99万kW×2基)を設置するもの。
環境大臣意見では、
[1]2035年度、2040年度及び2050年に向け、二酸化炭素排出削減の取組の道筋が1.5℃目標と整合する形で描けない場合には、稼働抑制や休廃止等を計画的に実施することも含め、あらゆる選択肢を勘案して検討すること
[2]再生可能エネルギー等の非化石電源・高効率な火力発電設備の優先的な稼働等、事業者として足元の温室効果ガス削減に取り組むこと
[3]脱炭素燃料の導入やCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)等の脱炭素化に向けた技術をできるだけ早期に実装するなど必要な措置を講じ、1.5℃目標と整合する形で、ロックイン効果を創出することなく2050年までのカーボンニュートラル達成を目指すこと
[4]長期脱炭素電源オークションで事業者自らが作成・提出した脱炭素化ロードマップを、新たな地球温暖化対策計画等を踏まえ必要に応じて見直すとともに、当該ロードマップを遵守し、着実な脱炭素化を進めること
[5]環境監視を適切に実施するとともに、その結果を踏まえ、必要に応じて追加的な環境保全措置を適切に講ずること
等を求めている。
【環境省】