一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成14年度の特許出願技術動向調査まとまる 環境分野では自動車の環境対策技術などを調査
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2003.05.07 【情報源】特許庁/2003.04.24 発表
特許庁は平成15年4月24日までに、平成14年度の特許出願技術動向調査の結果をまとめた。この調査は同庁が企業や研究機関における技術開発・研究開発活動、効果的な特許戦略の構築を支援する目的で実施しているもので、14年度は政府の「科学技術基本計画」で重点分野と定められた(1)ライフサイエンス、(2)情報通信、(3)環境、(4)ナノテクノロジー・材料−−の重点分野4分野に、(5)エネルギー、(6)製造技術、(7)社会基盤、(8)フロンティア−−を加えた重点8分野を中心に14テーマを選定。技術動向を分析した。
このうち環境分野では、(1)自然冷媒を用いた加熱冷却、(2)固体廃棄物・汚染土壌の処理技術、(3)自動車と環境、(4)環境計測・分析技術、(5)特許から見た容器包装分野の環境技術の現状と今後の課題−−などが分析されており、自動車と環境については、日本の自動車メーカーが直噴ガソリンエンジン、CVT(自動無段変速機)、ハイブリッド車、天然ガス自動車の開発・市場投入などの分野で先行している一方で、欧米の自動車メーカーは小型ディーゼルエンジン、メタノール・エタノールエンジンなどの分野に強みを持っていること、また燃料電池車や道路交通情報システム分野の国際競争が激化する可能性が強いことなどが指摘されている。【特許庁】