一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)苫東厚真風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2025.03.26 【情報源】環境省/2025.03.25 発表
環境省は、「(仮称)苫東厚真風力発電事業環境影響評価準備書」(Daigasガスアンドパワーソリューション株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、北海道勇払郡厚真町及び苫小牧市において、最大で出力34,390kW(単機出力4,300kW程度×10基)の風力発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
[1]専門家等から、重要な鳥類の調査、予測及び評価に課題が指摘されていることから、北海道、厚真町等を始めとした関係地方公共団体、関係機関等と調整を十分に行うとともに、地域住民等の関係者に対し、丁寧かつ十分な説明を行うこと
[2]タンチョウ、オジロワシ及びチュウヒのペアによる営巣及び繁殖やガン類、カモ類及びハクチョウ類の渡りの飛翔が確認されており、これらの重要な鳥類への重大な影響が懸念されることから、鳥類の飛翔状況調査及び年間予測衝突数の結果等を踏まえ、風力発電設備について、設置の取り止め、配置の変更等を含む抜本的な見直し又は追加的な環境保全措置を講ずること
等を求めている。
【環境省】