一般財団法人環境イノベーション情報機構
川崎事業所(扇町地区)火力発電設備リプレース計画(仮)に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2024.09.17 【情報源】環境省/2024.09.13 発表
環境省は、「川崎事業所(扇町地区)火力発電設備リプレース計画(仮)に係る計画段階環境配慮書」(株式会社レゾナック)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、神奈川県川崎市において、既設の4号機を廃止し、水素混焼(容積比 30%)とする出力 約170,000kW のガス発電設備(ガスタービン 31,830kW × 4基 + 蒸気タービン 44,200kW × 1基)を新設するもの。
環境大臣意見では、
[1]電気事業分野における地球温暖化対策に関連する施策の見直しが行われた場合には、事業者として必要な対策を検討し、方法書以降の手続において適切に示すこと
[2]水素等の脱炭素燃料の導入に当たっては、発電所稼働時に二酸化炭素を排出しないことのみに着目せず、燃料の製造や輸送等も含むサプライチェーン全体にわたる温室効果ガス排出量を適切に削減していくこと
[3]2050年に向け、二酸化炭素排出削減の取組の道筋が、1.5℃ 目標と整合する形で描けない場合には、稼働抑制や休廃止等を計画的に実施することも含め、あらゆる選択肢を勘案して検討すること
等を求めている。
【環境省】