一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)鹿角東部市民ウィンドファーム事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2024.09.09 【情報源】環境省/2024.09.06 発表
環境省は、「(仮称)鹿角東部市民ウィンドファーム事業に係る計画段階環境配慮書」(かづのグリーンエネルギー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、秋田県鹿角市において最大で出力 106,000kW(単機出力 4,200〜6,100kW×20〜25基)の風力発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
[1]河川、沢筋、水源かん養保安林等が存在し、重要な水生動物が生息している可能性があることから、土工量の抑制、沈砂池の設置等を行い、土砂及び濁水の流出を最小限に抑えること等により、水環境及び水生動物への影響を回避又は極力低減すること
[2]イヌワシ、クマタカ等の生息が確認され、想定区域の周辺は、環境省による「イヌワシ保護増殖事業計画」に基づく事業が計画されている地域でもあるため、風力発電設備の配置等の検討に当たっては、専門家や関係機関等と十分な調整を行い、鳥類への影響について適切に調査、予測及び評価を行い、環境保全措置を講ずることにより、鳥類への影響を回避又は極力低減すること
[3]自然度が高い植生、カモシカ保護地域、水源かん養保安林等が存在することから、植物及び生態系への影響について適切に予測及び評価を行い、既存道路、無立木地等を活用すること等により、自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること
等を求めている。
【環境省】