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環境ニュース[国内]

マイワシの激減、黒潮の高温化などが関係 説明サイト、パンフレットを作成

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.04.07 【情報源】水産庁/2003.04.02 発表

 水産庁はマイワシの減少要因をわかりやすく説明したパンフレット「マイワシ資源の変動と海洋環境の関係」とウェッブサイト「マイワシの謎」を作成し、2003年4月2日に公開した。
 マイワシは1980年代には日本近海で毎年200万トン以上が漁獲されていたが最近では10万トン台に激減、2002年の漁獲量は約4〜5万トン程度まで落ち込んだ。
 パンフレットや「マイワシの謎」の説明によると、漁獲量の激減は親魚が減少したためではなく、稚魚から幼魚になる1歳までの段階で、生き残る数が極めて少なくなっていることが影響している。
 1歳までの稚魚が死んでしまう要因は、完全には解明されていないが、アリューシャン低気圧の活動低下、親潮の南下、黒潮の流れが弱くなったこと、黒潮続流南部の高温化−−などの複合的な環境変動が関係しているとみられている。
 なお水産庁では、従来から行っているその年の加入量予測精度の向上や、気候変動・漁業が生態系に与える影響を探った上での生態系モデルの作成など、調査・研究体制を今後も充実させていきたい考え。ウェッブサイト「マイワシの謎」でも研究の展開方向を紹介している。【水産庁】
 

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