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環境ニュース[国内]

カゴメ、NEC、DXAS、農業ICTプラットフォーム「CropScope」初導入となる北イタリアのトマト圃場で、節水と収量増を実現

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2023.12.01 【情報源】企業/2023.11.08 発表

カゴメ株式会社と日本電気株式会社(NEC)が設立した、AIを活用して加工用トマトの営農支援を行う合弁会社DXAS Agricultural Technology LDAは、NECの農業ICTプラットフォーム「CropScope」のサービスメニューである少量多頻度灌漑(※)に対応したAI営農アドバイスと自動灌漑制御機能を、北イタリアとポルトガルのトマト圃場に導入した。
(※)作物が必要とする量の水や肥料を多数回に分けて少しずつ与え、作物にとって最適な土壌水分量を保ちながら水の消費量を削減する栽培手法。

「CropScope」初導入となる北イタリアでは、4月〜8月に実証試験を実施したところ、導入していない区画と比較して約19%少ない灌漑量で収量を約23%増加することができた。
また、ポルトガルの大規模トマト圃場にも同時期に商用導入し、熟練指導者の技術も組み合わせることで、約21ha(2圃場合計)と大規模な商用圃場で148t/haと高い収量を得ることができた。

カゴメとNECは今後、この取り組みから得た知見を「CropScope」の機械学習に取り込むとともに、DXASも加えた3社で実証試験を繰り返し行い再現性を高めることで、AI営農アドバイスの精度を向上し、ソリューションを強化する予定。またDXASは、このサービスを世界の加工用トマト市場に普及させていくことで、さらなる営農支援の加速をしていく。

【日本電気株式会社】

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