一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)宗谷丘陵南風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2023.11.27 【情報源】環境省/2023.11.24 発表
環境省は、「(仮称)宗谷丘陵南風力発電事業計画段階環境配慮書」(ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、北海道稚内市、宗谷郡猿払村及び天塩郡豊富町において最大で出力354,000kW(単機出力 4,200〜6,000kW程度×最大59基)の風力発電所を設置する事業。
環境大臣意見では、
(1)事業の位置の選定において、保安林や自然度の高い植生の存在が十分に考慮されていない懸念があるため、現地調査を含めた必要な情報の収集及び把握を適切に行い、事業計画等に反映させること
(2)現地調査により自然度の高い植生等が存在する区域を明らかにした上で、自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること
(3)想定区域及びその周辺には、「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」に選定されイトウの生息地でもある河川や、上水道等の取水地点、保安林等が存在している。このため、適切に調査、予測及び評価を行うとともに、土砂及び濁水の流出を最小限に抑えること等により、水環境及び水生動物への影響を回避又は極力低減すること
等を求めている。
【環境省】