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環境ニュース[国内]

溶融スラグ混入のプレキャストコンクリートのJISマーク誤認定 経産省が認証機関の対策報告書を妥当と判断

エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2003.03.26 【情報源】経済産業省/2003.03.25 発表

 日本品質保証機構(JQA)は同機構が、JISマーク認定でJIS規格でまだ認められていない溶融スラグを含んだ製品に認定を与えていたことが平成15年1月に判明したことを受け、同年2月28日までに経済産業省に対し、是正措置、予防措置、同様な錯誤の有無について報告を行ったが、経済産業省はこの報告内容が妥当であるとの判断を3月25日に発表した。
 「プレキャストコンクリート」は建設現場で型にコンクリートを流し込んで固めるのではなく、あらかじめ工場などで製作した鉄筋コンクリート部材のこと。
 今回の誤認定された製品は廃棄物焼却施設などから発生する焼却灰の溶融スラグ骨材を含んでいた。一般廃棄物下水汚泥を溶融固化したコンクリート用溶融スラグ細骨材の標準情報「TR A0016」と道路用溶融スラグ骨材の標準情報「TR A0017」は公表されているものの、TRはまだ検討段階の新技術標準情報で、JIS規格化されたものではない。
 JQAによれば、今回の錯誤認定がされてしまったのは、申請受け付け段階、審査段階、審査終了後の判定委員会の段階、認定証の発行までの全過程でミスが重なったことが原因であるという。
対策として錯誤認定であることが判明した段階で、申請者に状況を説明し、認定抹消についての合意を得たほか、同機構が指定認定機関になってから認定を行った54件全てについて錯誤がなかったか検証を行ない、これ以外に錯誤がなかったことを確認した。
 また今後錯誤が起こさないための予防措置としては、関連情報の収集・伝達・蓄積の徹底、申請受け付け時、審査終了段階でのチェック体制の強化、JIS判定委員会、審査員会議の機能強化を行うとしている。【経済産業省】

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