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環境ニュース[国内]

日本郵船、絶滅の危機にあるアカウミガメの生態解明と保全を目指し「紀州みなべのアカウミガメ調査2021」を実施

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2022.05.20 【情報源】企業/2022.03.29 発表

 日本郵船は、認定NPO法人アースウォッチ・ジャパンと協働で「紀州みなべのアカウミガメ調査プログラム」を実施し、GPS機能付き送信機によるアカウミガメの追跡調査を行った。
 和歌山県日高郡みなべ町は、絶滅のおそれがあるアカウミガメの産卵地として、本州最大規模を誇る。同プログラムは、広大な海を回遊するウミガメに同社イメージを重ね、生態解明と保全活動を目的に2016年に始まった。例年7月に同社グループ社員と一般公募者によるボランティアが参加し、産卵のため上陸したアカウミガメの個体識別標識(タグ)の確認や装着の補佐、甲羅の長さ・幅の計測を行っている。
 2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現地でのボランティア活動は見送ったが、同プログラムの主任研究者である松沢慶将氏(NPO法人日本ウミガメ協議会会長)を中心に産卵期間後のアカウミガメ2頭(「はなちゃん3号」「うみちゃん3号」)にGPS機能付き「アルゴス送信機」を装着し、回遊経路を追跡した。2頭はこれまでの追跡結果とは異なり、東シナ海には向かわず、それぞれ徳島県阿南市伊島を中心とする紀伊水道南端部、防府市を中心とした山口県沿岸に約3〜4か月間滞在するなど、新たな動きを見せた。
 2頭の位置情報は、社内ポータルサイトで共有され、同社グループ社員が自然環境や生物の変化に対する興味関心を深める一助となっている。
 同社では今後も海洋環境、生物多様性の保全活動など、環境保全に取り組む、としている。
【日本郵船株式会社】

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