有明海・八代海の再生基本方針を公表

【水･土壌環境 その他(水･土壌環境)】 【掲載日】2003.02.06 【情報源】水産庁／2003.02.06 発表

総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省の６省は平成１５年２月６日、「有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律（有明海・八代海再生特別措置法）」に基づく「有明海及び八代海の再生に関する基本方針」を定め公表するとともに、同法に基づく「指定地域」を指定・公示した。
　有明海と八代海は富栄養化、底質泥化、有機物のたい積など、海域環境が悪化が進んだ結果、赤潮の増加や貧酸素水塊の発生が確認され、二枚貝をはじめとする漁業資源も悪化している。
　今回示された「基本方針」は、（１）水質環境基準の達成・維持、（２）赤潮・貧酸素水塊の発生抑制と多様な生態系の回復、（３）周辺干潟の保全、修復・造成−−などの環境保全面と（４）養殖業、海面漁業、有明海特産種それぞれの生産持続性確保、（５）漁場の収容力を適正に利用した養殖業の生産確保、（６）海面漁業減少の原因究明と生産量回復、（７）有明海特産種等の保存・管理−−などの漁業振興面の２つの面から目標を設定。これらの目標を達成するための施策を具体的に示している。
　また、「指定地域」は有明海・八代海の海域環境保全施策や水産資源回復施策を講ずべき地域として、主務大臣が関係県の申請に基づき指定する地域と有明海・八代海再生特別措置法に規定されている地域で、海域については有明海・八代海全域、陸域については有明海・八代海の集水域が指定された。【総務省，文部科学省，農林水産省，経済産業省，国土交通省，環境省】