一般財団法人環境イノベーション情報機構
東京ガス、客先でのCO2資源化技術の開発へ、国内初、排ガスから炭酸カリウムを製造
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2021.10.25 【情報源】企業/2021.09.28 発表
東京ガス株式会社は、このほど都市ガス機器利用時の排ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)と水酸化物を反応させることで、洗剤や肥料などさまざまな工業製品の原料となる炭酸カリウムを都市ガスの客先で製造し、CO2を資源化するオンサイトCCU技術を開発した。同技術では、カナダCleanO2 Carbon Capture Technologies 社(CleanO2)製の炭酸カリウムを製造可能な二酸化炭素回収装置「CARBiN-X」を使用。同装置は国内への導入は初となる。ガス機器の排ガス性状や空気環境が北米と日本では異なることから、CleanO2との共同検討や国内での実験を重ね、独自の製造技術の開発に成功した。
同装置は、小型(幅0.85m×高さ1.9m×奥行2.0m)であるため、商業施設などスペースが限られる場所への導入も期待でき、さまざまな場所におけるCO2の排出量削減と資源化を可能にする。
同社では、今後、客先のガス機器と同装置を組み合わせた実証試験を進めながら、商用化を目指していく。
【東京ガス株式会社】