一般財団法人環境イノベーション情報機構
アジア太平洋地球変動研究ネットワーク第6回政府間会合の結果
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2001.04.12 【情報源】環境省/2001.03.26 発表
アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)の第6回政府間会合が、平成13年3月22日、23日の2日間、韓国・済州島で開催された。APNは、地球変動研究を支援するアジア太平洋地域における政府間組織として、1996年に設立され、現在21カ国が参加している。
地球変動研究の支援ネットワークとしては、世界を「南北アメリカ」、「欧州・アフリカ」、「アジア太平洋」の3極地域に分け、各地域ごとに政府間の地球環境研究支援ネットワークを形成して、地球環境に関する国際共同研究を推進していくという構想のもと、アジア太平洋地域のAPNの他に、南北アメリカに「米州地球変動研究機関(IAI)」、欧州・アフリカに「地球変動に関する欧州ネットワーク(ENRICH)」などの組織が設置されている。
今回の会合では、平成13年度における予算案の採択やAPNが支援するプロジェクトの決定、APNの優先課題の選定、新しい活動についての討議などが行われた。
このうち、平成13年度のプロジェクトとしては、3月19日〜20日、韓国・済州島において開催された科学企画グループから推薦のあった新規16課題、継続4課題をAPNとして支援することが決定された。
APNの新しい活動としては、日本の環境省が「アジア太平洋地域環境イノベーション戦略」の構想を説明するとともに、同戦略をAPNと連携して進めていくため、平成13年度において1000万円の追加的な資金協力を行うことを表明した。これに対し、各国から大きな関心が示され、プロジェクトの設計にあたって、APNとして統合的モニタリングとアセスメントについて貢献することが合意された。また、第5回閉鎖性海域環境管理国際会議等へのAPNへの参画についても承認された。
なお、次回の第7回政府間会合は、フィリピンで開催される予定。 【環境省】