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環境ニュース[国内]

日本政府、2件の案件をJI、CDMのプロジェクトとして正式承認

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.12.13 【情報源】経済産業省/2002.12.13 発表

 温暖化対策関連6省庁から構成される「京都メカニズム活用連絡会」は2002年12月12日付けで、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と豊田通商(株)から提出されていた2件のプロジェクト案を、「京都メカニズム」にのっとった「クリーン開発メカニズム(CDM)」と「共同実施(JI)」プロジェクトとして正式に承認した。
 京都メカニズムは、京都議定書に導入されている各国の削減目標を達成するために整備される、市場原理を活用した国際的な仕組み。CDM、JI、排出量取引の3種類の制度があり、このうちCDMは先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。またJIは、先進国(および経済移行国)同士が共同で温暖化対策プロジェクトを行い、その事業によって削減された排出削減分を事業の投資国と実施国とで分け合うことができる制度だ。
 今回承認されたプロジェクトは(1)NEDOが経済移行国であるカザフスタンで実施する熱電併給所へのコジェネ設備導入事業(JI事業)と(2)豊田通商がブラジルで実施するバイオマスを利用した鉄鋼生産事業(CDM事業)で、プロジェクト支援担当省庁はいずれも経済産業省。NEDOの事業はCO2換算で年間6万2,000トン、豊田通商の事業は年間113万トンの排出削減量(クレジット)獲得をめざしている。
 なお日本政府がJI・CDMの承認を行ったのはこの2件が始めてのケース。【経済産業省】

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