一般財団法人環境イノベーション情報機構
東日本大震災に係る海洋環境モニタリング調査 平成29年度調査結果を公表
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2018.07.18 【情報源】環境省/2018.07.17 発表
環境省は、東日本大震災を受け、平成23年度から毎年度、被災地における海洋環境モニタリング調査を実施しており、今回、平成29年度の調査結果について、取りまとめ公表した。環境基準又は暫定除去基準が設定されている項目(PCB、ダイオキシン類)は、いずれも基準値より1桁以上低い値であった。
その他の化学物質等のうち、臭素系難燃剤については、過年度調査結果の範囲内又はそれと同程度だった。
有機フッ素化合物のうちPFOAについては、一部の測点において過年度調査より高い値が検出されたが、類似調査と比較すると、当該結果は類似調査結果の範囲内であった。PAHについては、一部の測点において、相対的に高い値が検出されたが、過年度調査と比較すると、すべての測点で過年度調査結果と同程度又は低い値だった。
放射性物質については、過年度調査結果の範囲内又はそれと同程度であり、平成23年度の調査開始以降、多くの測点において経年的に濃度が減少する傾向が見られた。
環境省ではこれらの結果も踏まえ、今後も継続してモニタリングを実施する予定。
【環境省】