一般財団法人環境イノベーション情報機構
ベンゼン濃度、平成12年に続き13年も全国的に低下傾向
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.10.21 【情報源】環境省/2002.10.17 発表
環境省は平成13年度に地方公共団体が実施した有害大気汚染物質の大気環境モニタリング調査結果を環境省の調査結果と併せて取りまとめた。調査はベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン、アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,3−ブタジエン、酸化エチレン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、ベンゾ[a]ピレン、水銀及びその化合物、ニッケル化合物、ヒ素及びその化合物、ベリリウム及びその化合物、マンガン及びその化合物、クロム及びその化合物−−の計19物質を対象に実施。
19物質中、環境基準が設定されているベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタンの4物質について、測定値と基準値を比較した結果では、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン(環境基準値はともに200μg/m3)、ジクロロメタン(環境基準値150μg/m3)の3物質については、すべての測定地点で環境基準値を下回っていたが、ベンゼンは測定地点368地点の18%にあたる67地点で環境基準値(3μg/m3)を超過していることがわかった。
ただし平成10年度は環境基準超過地点が46%、平成11年度は23%、平成12年度は20%であったことを考えると、ベンゼンの濃度についても全般的には改善傾向にあり、全国平均濃度も平成10年度の3.3μg/m3から2.2μg/m3に低下したことが確認された。【環境省】