一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成28年度 大気中水銀バックグラウンド濃度等のモニタリング調査結果を公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2017.09.19 【情報源】環境省/2017.09.19 発表
環境省は、国内の発生源による影響を直接受けない地点(バックグラウンド地点)である沖縄県辺戸岬及び秋田県男鹿半島において、水銀の大気中濃度等のモニタリング調査を実施している。平成28年度の調査の結果、辺戸岬及び男鹿半島における大気中水銀濃度及び降水中水銀濃度は、指針値等を十分下回り、これまでの調査結果と大きな乖離はなかった。
また、大気中水銀濃度や降水中水銀濃度の変化傾向を確認するための指標として、大気中粒子状物質中の水銀以外の金属類等の測定も併せて行ったが、ニッケル、ヒ素及びマンガンの測定値は、いずれも指針値を十分下回る値であった。
本モニタリング調査のデータは、アジア太平洋地域における大気中の水銀の状況についての基礎資料として国際的に重要であり、将来的には水銀に関する水俣条約の有効性評価にも資することから、今後も継続的にモニタリング調査を実施し、広く国内外へのデータの提供や結果報告を行う予定。
【環境省】