一般財団法人環境イノベーション情報機構
有珠山噴火後の環境変化に対応 支笏洞爺国立公園洞爺湖地域の公園区域・公園計画変更案に対する意見募集を開始
【自然環境 自然公園】 【掲載日】2002.10.07 【情報源】環境省/2002.10.07 発表
環境省は、支笏洞爺国立公園洞爺湖地域の公園区域・公園計画の変更するにあたり、平成14年11月6日まで変更案について意見募集を行う。支笏洞爺国立公園は北海道の南西部に位置し、後志(しりべし)火山群の中心部を占める湖と火山から成り立っている公園。昭和24年に国立公園に指定され、その後平成7年に支笏、定山渓、洞爺湖、登別地域の再検討が行われている。
今回の洞爺湖地域の公園区域・公園計画の見直しは、平成12年3月の有珠山噴火による自然環境と公園利用の変化に対応するためのもの。支笏洞爺国立公園では支笏、定山渓、登別地域も再検討から5年が経過し、第1回点検の時期にさしかかっているが、今回は緊急に対処する必要性があることから、洞爺湖地域のみを変更の対象としている。
なお具体的な区域変更案としては、噴火に伴い生じた新たな火山景観とその周辺地域にあたる北海道虻田郡虻田町泉と三豊の一部171ヘクタールを国立公園に編入するとしたほか、保護計画案には、噴火によって新たに形成された北海道虻田郡虻田町の西山火口群(拡張区域のうち31ヘクタール)を特別保護地区とすること、同じく噴火によって新たに形成された虻田町の金比羅山火口群7ヘクタールを第2種特別地域から特別保護地区に格上げすることなどが盛り込まれている。【環境省】