一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省、平成27年度末時点の浄化槽設置状況公表
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2016.12.27 【情報源】環境省/2016.12.27 発表
環境省は、平成27年度における浄化槽の設置状況、法定検査受検状況等について調査を行い、その結果を取りまとめた。浄化槽はし尿と雑排水を処理する個別分散型の汚水処理施設であり、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を目的として整備が進められている。平成12年の浄化槽法改正により新設が禁止された単独処理浄化槽を、環境省では単独転換を推進するために補助制度の創設や転換施策を実施している。平成27年度に新たに設置された合併処理浄化槽の設置基数は119,526基。高度処理型浄化槽の新規設置基数は92,462基で、合併処理浄化槽の新規設置基数の77.4%を占める。
平成27年度における、浄化槽法第7条に基づく浄化槽の設置後等の水質検査の受検率は92.5%であり、昨年比で1.3ポイント減少した。近年は90%程度でほぼ横ばいに推移している。また、浄化槽法第11条に基づく定期検査の受検率は39.4%(合併処理浄化槽のみでは58.3%)と昨年比1.5ポイント増加(合併処理浄化槽のみでは1.2ポイント増加)といずれも増加しているが、依然低い水準にあるため、浄化槽の維持管理については、引き続き受検率向上に向けた取り組みが必要であるとしている。【環境省】