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環境ニュース[国内]

凸版印刷、間伐材の水資源保護効果をモデル化、ライフサイクル全体の水量を算出

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2016.12.20 【情報源】企業/2016.12.14 発表

 凸版印刷は、間伐材による水資源の保護効果をモデル化した。間伐材を使用した製品が原材料調達から生産、流通、使用、廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体で消費する水の量(ウオーターフットプリント)が算出でき、効果が分かる。第1弾で自社が展開する紙製飲料容器「カートカン」を評価した。効果は1本あたり0.78Lになった。

 これまで凸版印刷は、製品の水消費量を算出して水資源に与える負荷を低減する取り組みを進めてきた。今回、間伐材が持つ水資源の保護効果に着目した。間伐をした場合としない場合で、森の水資源の減少量を比べることで効果を算出する。間伐の水資源保護効果が定量的に表記でき、製品に間伐材を活用した際の効果が分かるようになる。

 カートカンは間伐材を含む国産材を30%以上使用し、全国森林組合連合会が間伐材を使った製品を認定する「間伐材マーク」を取得した。間伐材の活用による森林の保護効果は、水の蒸発散の抑制と地下水を養うかん養の面から算出した。売り上げの一部は森林づくりに寄付され、環境活動を推進する飲料・食品メーカーで採用が広がっている。

 間伐材の利用は植える、育てる、収穫するといった健全な森林の育成で重要な循環が促進される。凸版印刷は算出手法を活用した評価サービスを開発し、間伐材を使ったさまざまな製品のウオーターフットプリントを含む環境影響評価ソリューションを提供する。併せて、顧客企業が所有する企業の森の間伐材を生かした製品の開発も進める。【凸版印刷株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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