一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省、平成27年度海洋環境モニタリング調査結果を公表
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2016.04.11 【情報源】環境省/2016.04.11 発表
環境省は、平成27年度海洋環境モニタリング調査結果(速報)を公表した。海洋環境モニタリング調査計画(8年程度で日本周辺海域を一巡)に基づき、毎年度海洋環境モニタリング調査を実施しています。本調査は、日本周辺海域の調査地点における水質・底質・海洋生物(生体濃度)の状況、生物群集、プラスチック類等について調査することにより、海洋環境の状況を把握することを目的にしている。
平成27年度は、北海道南西部の噴火湾から南東の沖合に伸びるA測線において、底質調査、生物群集調査、プラスチック類等調査を実施した。また、仙台湾、東京湾、有明海及び富山湾の4海域において海洋生物(生体濃度)調査を実施した。
その他にも、廃棄物の海洋投入処分による汚染を対象とした調査として、静岡県下田沖の廃棄物(一般水底土砂)の排出海域において、水質調査、底質調査及び生物群集調査を実施。平成22年度調査において底質から高濃度の有機フッ素化合物が検出された大阪湾沖の測点において、底質中の有機フッ素化合物に関する追跡調査を実施している。今回、速報としてA測線の底質調査の結果について、全体として過年度調査と概ね同程度の値であり、汚染の拡大及び進行は認めらなかったとした。底質調査以外の調査結果は、平成28年度中に解析を行う予定としている。